空ちゃん先生の食育講座

栄養教諭を3年経験した空ちゃん先生が、親のための、子ども食育学を発信します!

カフェインは味方?敵?栄養ドリンク子どもが摂っていいもの?【食育】

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こんにちは!空ちゃん先生です!

 

前回の記事でこんなの書いてました⬇️

zorachan.hatenablog.jp

 

前回の記事ではコーヒーに含まれる成分をご紹介しましたが、今回はその中でもカフェインに特化して、「子どものカフェイン摂取は本当にいいのか?」というところをピックアップしたいと思います!

 

カフェインというと、コーヒーやお茶の他に思い浮かぶのが「栄養ドリンク・エナジードリンク」の類だと思います。

 

ちなみに・・・

  • 栄養ドリンク・・・医薬部外品で健康に良いことが証明され、成分の表記が義務付けられている
  • エナジードリンク・・・分類上清涼飲料水でジュースなどと同じ分類。成分の表記は義務付けられていない

という違いがあります。

 

はっきりいうとエナジードリンクは危険です。

何が危険なのかは後述の「実際に摂って良いカフェイン量は?飲み物に含まれるカフェイン量」を読んでみてください。

 

目次

 

 

 子どものカフェイン摂取には注意が必要?

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結論から言うと、子どものうちはカフェインは摂らない方が吉です。

 

前回もお話しましたが、カフェインの効果にはメリットとデメリットがあります。

メリットは、

○集中力の向上

○不安感の除去

○眠気を覚ます

○思考力の向上

○運動能力の向上

○胃酸の分泌により消化を助ける

 

デメリットは、

○夜に摂取してしまうと眠れなくなる

○摂りすぎると体が常に興奮状態になり休まらない

○胃酸の出過ぎで胃が痛くなる

○利尿作用により、体の水分が出すぎて脱水症状になる。またミネラルも一緒に出てしまうため、ミネラル不足になる。

 

 

カフェインのメリットだけ見ると、「勉強するのに都合がいいな」とか「健康に良さそう」と思ってしまいますが、実はカフェインの本当の怖さはその中毒性にあります。

 

例えば摂取する場面を再現するとこういう風になるでしょう。

 

・毎朝学校に行く前に親と一緒にコーヒーを飲む。

・塾に行く前にエナジードリンクを飲む。

 

「眠気を冷ます・集中力を高める」という効能から、日常的に飲む場面は決まってきそうです。

飲むことが常態化すると、今度は「飲まないとなんかやる気が出ない」や「飲まなかったからパフォーマンスが落ちた」などと考えるようになります。

これは立派なカフェイン依存です。

 

特に子どもの脳は発達途中で、依存に陥りやすいことがわかっています。

タバコやアルコールも、毒性もそうですが、依存性も相まって摂取していい年齢は決まっています。

それだけ子どもの脳は依存されやすいのです。

 

 

実際に摂って良いカフェイン量は?飲み物に含まれるカフェイン量 

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カフェインの最大可能摂取量は体重によって決まり、体重1kgにつき3mgまでは摂取可能というもの。

つまり、例えば40kgの人が摂っていいカフェイン量は120mgとなるわけです。

 

では実際に飲み物に含まれるカフェイン量と比べてみましょう。

これらは全て100ml(またはg)中の含有量です。

・コーヒー・・・60mg

・紅茶・・・30mg

・ウーロン茶・・・20mg

・チョコレート・・・15mg

・コーラ・・・10mg

エナジードリンク・・・32〜300mg

 

コーヒーは約3杯飲んでしまうと可能摂取量に届いてしまいます。

コーラは500mlを1本飲むと可能摂取量の約半分に届きます。

そしてエナジードリンクは種類にもよりますが、物によっては1本で可能摂取量を超えてしまうものも。

 

先ほども言ったように、エナジードリンクは清涼飲料水ジュースのように飲みやすく、パッケージもかっこいいものが多いです。

そう言った理由からエナジードリンクを手に取ってしまう子どもも少なくありません。

また、親の認識が薄く、塾の前にと買い与えることも。

 

このようなものの危険性はまず親がきちんと認識し、子どもに伝えてあげるのがベストなのではないかと思うのです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回はちょっと怖い内容でしたが、それだけ注意してもらいたいことをお話ししました。

 

小学生も高学年になると、お小遣いをもらい、自分でおやつを買いに行けるようになります。

そうするとどうしても「友達が持っているものを自分も飲みたい」と安易にエナジードリンクに手を出してしまう子どもも少なくありません。

 

カフェインのことの他にも、大量の糖分が含まれていますので、飲み続けることで肥満にもつながります

 

どうしても飲むときは頻度や約束事を親子間で作るのも良いかもしれません。

 

でも子どものうちでしたら、しっかり食事をとり、しっかり睡眠をとり、適度な運動をしていれば余計なものは必要ないとわかるでしょう。

 

つまり、カフェインは「嗜好品であり、余計なものなのだ」ということを前提に、考えていかなくてはなりませんね。(もちろん大人もね)

 

 

また、「わかりづらかった」「ここもっと詳しく」などありましたら、お気軽にコメントください!

全力でお答えします!

 

ではでは〜〜〜

コーヒーに栄養ってあるの?意外な効果がありました!【食育】

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こんにちは!空ちゃん先生です!

 

栄養教諭をやっていた時に生徒からこんな質問がきて、すっと答えられず動揺してしまったことがありました。

 

「コーヒーに栄養ってあるの?」

 

確かに給食でもコーヒー牛乳が出るため、コーヒーといえば甘くて美味しいものというイメージがついているようでした。

 

しかし実際のコーヒーの抽出液は黒くて苦いもの

 

真逆のイメージのもので、飲まなくても生命の維持に問題がない、いわゆる「嗜好品」の説明をどのようにしたら良いかパッと思いつかずに、その時は「先生の宿題にさせてね」と言ったのでした。

 

実は私は無類のコーヒー好きで、コーヒー屋さんでアルバイトをしていたこともあるくらいなのですが、「美味しく飲む」ということを大前提に考えていて、どんな栄養があるのかなど考えたこともありませんでした。

 

その頃は「カフェインはコーヒーの代名詞」くらいにしか考えていませんでした。

しかし調べてみたらコーヒーには色々な成分が含まれていて、意外な効果に目から鱗だったのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!

 

目次

 

 

コーヒー豆の豆知識

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まず、コーヒーの主成分は水分です。その割合は98%くらい。コーヒー自体がお湯をコーヒーの粉に通して抽出するのでほとんどがお湯になります。

 

ちなみにカフェラテにするとほとんどの成分が牛乳になります。

が、おこではお湯で抽出した「ブラックコーヒー」の話をしていきます。

 

コーヒーの基本的な「栄養素」というのはとても少なく、焙煎によってほぼ消えてしまいます。

(焙煎・・・生の緑色のコーヒー豆を煎ることで火を通し、黒いコーヒー豆にすること)

 

コーヒー豆は実はマメではなく、コーヒーの果実のタネです。基本的に植物のタネには成長するための栄養をたくさん含んでいるので、生の状態の栄養はむしろ豊富だと言えます。

ですが、コーヒー豆を焙煎する過程で、長く熱を通し続けるのでほとんどが減少してしまうのです。

 

そのためブラックコーヒーのカロリーはとても少なく、1杯4キロカロリーしかありません。

他の栄養価も少ないため、コーヒーのその他の栄養成分は「栄養」というより、「薬効成分」と言った方が近い気がします。

 

 

コーヒーの成分!良いとこ悪いとこ

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というわけで薬効の紹介です⬇️

 

カフェイン

コーヒーの成分といえばカフェイン、というくらいあまりにも有名なカフェイン。

◯脳の活性化

◯強心作用

◯胃酸の分泌の促進

◯利尿作用

 

メリット

集中力を向上させたり、不安感を除去してくれる。

眠気を冷まして、思考力が上がる。

運動能力を高めてくれる。

胃酸の分泌により消化を助けてくれる。

 

デメリット

飲みすぎるとカフェインの摂りすぎになり、常に興奮状態で体が休まらなくなる。

胃酸の過多により胃痛になる。

利尿作用により脱水症状になりやすくなる。また、脱水により体のミネラルまで流れ出てしまい、栄養不足に陥ることがある。

 

 

ポリフェノール

コーヒーのポリフェノールは「クロロゲン酸」が代表的です。

「カフェオイルキナ酸」とも呼ばれ、コーヒーから発見されたポリフェノールです。

 

メリット

肝臓ガン、消化器官のガン予防

食後の血糖上昇を抑えてくれ、糖尿病の発生リスクを下げる。

抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果がある。

 

 

ニコチン酸

ナイアシンとも呼ばれる、水溶性であるビタミンB群のひとつです。

 

メリット

様々な酵素の働きを助ける。

血中コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する。

 

 

タンニン

渋味の元の成分。

収れん作用(タンパク質を変形させ、縮める作用のこと)があり、渋いと感じるのはこの収れん作用によるものです。

 

メリット

肌を引き締め、シミやくすみを予防してくれ、美肌効果がある。

抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果がある。

 

デメリット

歯の黄ばみ成分はタンニンが原因だと言われている。

腸の収れん作用により便秘になりやすくなる。

鉄分の吸収を妨げ、貧血を起こしやすくなる。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

蛇足ですが、デカフェと言われるカフェインを抜いたコーヒーが流行ってますが、抜いたカフェインは栄養ドリンクやエナジードリンクに利用しているそうですよ。

 

カフェインとタンニンは一長一短ですが、特に子どもにとって栄養や薬効は大人よりも影響を大きく受けます。

良いことも悪いことも影響を大きく受けるので、大人の尺度で測らないで、子どもの体に寄り添って考えていかなければいけません。

 

次の記事で「カフェインは子どもがとっても良いものなのか」を解説していきたいと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

また「わかりづらいかった」「ここをもっと詳しく」などありましたら、お気軽にコメントくださいね!

全力でお答えします!

 

ではでは〜〜〜

美味しいいちごを食べよう!野菜?果物?天然のサプリだった?!

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こんにちは、空ちゃん先生です!

 

突然ですが、毎月22日は「ショートケーキの日」と言われています。

なぜか知っていますか?

 

答えは、22日の「上」には、必ずいちご(15日)」が乗っているからだそうです!

なんとも理由がかわいいですよね(笑)

 

カレンダーを見て確認してみてくださいね!

 

 

さて今の時期、スーパーに行くと赤く輝くいちごが並んでいますね。

いちごの旬といいうと、春のイメージが強いと思いますが、品種によって違いがあり、まとめると大体10月半ばから5月頭くらいまで出回っているそうです。

 

いちごはハウス栽培が主なので、実は旬らしい旬はないのです。

1年間で一番出回るのが、クリスマスケーキに使用される12月あたりなので、その前後に栽培されているようです。

 

さあ、今日はそんな「いちご」について、お話しします!

 

目次

 

いちごは「野菜」?「果物」?

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いちごの話をしようとすると、高確率で出てくる話題は、いちごが野菜なのか、果物なのか。

私が小学生の頃もこんな話題が出ると、果物派と野菜派に割れてました。

 

結論から言いましょう。

どっちでもある。

 

野菜派の言い分はこうです。

・木になるのは果物、草にできるのが野菜

・タネも食べられるのが野菜、タネが食べられないのが果物

・形がわからなくなるまで加工することが少ない

 

一方の果物派の言い分はこうです。

・果物として扱う

・おかずには野菜を使うが、いちごはデザート

 

しかし、生産を司る農林水産省の見解は、「果物的野菜

生産過程は野菜と酷似しているが、果物として統計をとるということでした。

 

つまり、生産の場面では野菜的な面を持っているが、実際は果物として扱っているということですね。

似たものだと、スイカやメロンがあります。

これらも果物的野菜の部類に入ります。

 

ちなみに、逆パターンもあります。

それはアボカド。

木になるしタネが食べられないけど、調理では野菜的な使い方をする食べ物です。

 

こういうようにはっきりと野菜なのか、果物なのか、言い表せないのも作物の面白さの一つなんじゃないでしょうか!

 

(私の見解ですが、タネが食べられるのが野菜と書いていますが、ただ単に青く未熟な実を食べるからタネが柔らかいのではないかと思っています。きゅうりしかり、ピーマンしかり。野菜に緑が多いのがその証拠で、野菜も果物のように熟せば赤や黄色など鮮やかな色になり、タネもしっかりとするため、食べられなくなります。)

 

 

いちごは天然のサプリメント?高い栄養価!

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いちごは実は栄養の宝庫。

たくさんの栄養をたっぷり含んでいます。

いくつかご紹介します。

 

ビタミンC

いちごにはビタミンCがたっぷり含まれています。

その量はなんと、ビタミンCを多く含むことで知られるレモンの60%ほど。

みかんと比べると倍近く多く含んでいます。

あまーいイメージのいちごにはたくさんのビタミンCがあるのです。

 

ポリフェノール

いちごには数種類のポリフェノールが含まれていて、その中でもあの赤い色を発色しているのがアントシアニンです。

アントシアニンは視力回復に役立つ栄養素です。

また、血小板が血液中で固まるのを防いでくれ、血液をサラサラにしてくれるため、動脈硬化を予防してくれます。

ビタミンCと同じく抗酸化作用があるため、肌を綺麗にしたり、体の老化を改善してくれる効果があります。

 

葉酸

特に女性がとるべき葉酸もたくさん含まれています。

葉酸はビタミンB群の一種で、細胞の育成を助けたり、血液の生成を助けます。

特に妊娠中のお母さんや、成長が著しい子どもが摂ったほうがいい栄養素ですね。

 

カリウム

摂りすぎたナトリウムを調整してくれるのがカリウムです。

ナトリウムは主に塩分のことを指しますが、塩分を摂りすぎると高血圧やガンになるなど、生活習慣病にかかりやすくなります。

特に日本食は醤油や味噌を使うなど塩分が多くなりがちなので、カリウムを積極的に摂って、体の中で調整してあげることが大事です。

 

キシリトール

いちごには実はキシリトールも含まれています。

キシリトールは歯の健康を保ち、爽やかな甘味を演出してくれます。

食後に歯磨きをすることは大事ですが、いちごのようなキシリトールを含む食べ物を食べることも虫歯予防には効果があります。

 

 

今紹介した栄養素は比較的数値が高く、さらにいちごは生で何個か食べるので、栄養の必要な量が簡単に摂れ、おすすめです。

まさに天然のサプリメントみたいですよね!

 

 

いちごジャムは栄養とれるの?

ここでギモンに思うのが、「生で食べるのとジャムとでは栄養価が変わるの?」ということだと思います。

お答えしましょう。変わります

 

というのも、加熱すると栄養価は下がりやすく、特にビタミン系は加熱する時間が長いほど栄養価が下がっていきます。

そのため、コトコト煮るジャムだとビタミンがほとんどないに等しいのです。

しかもジャムだとカロリーも高いし、パンに塗るのは気が引ける・・・

 

そんな人はヨーグルトに入れるのがオススメ!!

・プレーンヨーグルト

・いちごジャム

・レモン汁

・はちみつ

これらを入れれば美味しいヨーグルトの完成!朝食にもオススメ。

 

レモン汁で爽やかさを演出しつつビタミンCを補給し、ヨーグルトはカルシウムと乳酸菌、はちみつはアミノ酸とミネラルがたっぷり。いちごジャムは甘いのでエネルギーがとれます。

 

いちごはジャムにすることで壊れる栄養もありますが、繊維が崩れて吸収しやすくなる栄養もあります。

ジャムでも生の果物でも積極的に摂ることをお勧めします。

 

 

いかがでしたでしょうか?

もし「わかりにくかった」「もっと詳しく」などありましたら、お気軽にコメントください!

全力でお答えします!

 

ではでは〜〜〜

不飽和脂肪酸を詳しく知りたい?何を食べればいいか解説します!【食育】

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こんにちは!空ちゃん先生です!

 

前回の記事で「不飽和脂肪酸について解説しますよー」と言っていたので、今回は不飽和脂肪酸について、お話ししていきたいと思います。

前回の記事⬇️

zorachan.hatenablog.jp

 

不飽和、ということは飽和もあります。

ざっくりいうとこんな感じ。

飽和脂肪酸・・・常温で固形の脂肪。動物性の脂に多い。

不飽和脂肪酸・・・常温で液体。植物性や魚の油に多い。

 

ちなみに、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、アブラには「脂」と「油」の漢字があります。

漢字のへんを見るとわかりますが、「脂」の方はにくづきなので動物性「油」の方はさんずいなので液体の植物性と見分けることができます。

そして、2つを合わせて「油脂」と言います。

漢字ってすごいですよね・・・!!

 

はい、ちょっと脱線しましたが、ここから本題に入っていきます!

 

 

 不飽和脂肪酸の種類を知りたい!

不飽和脂肪酸には2つの分類があります。

・一価不飽和脂肪酸・・・炭素の二重結合が1つだけある。

・多価不飽和脂肪酸・・・炭素の二重結合が2つ以上ある。

 

名前の由来は、炭素の二重結合がいくつあるかで決まっています。

 

そしてこっちは聞いたことあるのではないでしょうか。

一価不飽和脂肪酸には、オレイン酸

多価不飽和脂肪酸は、オメガ3とオメガ6があり、

   オメガ3には、DHAEPA、α−リノレン酸

   オメガ6には、リノール酸、アラキドン酸

が、配属されています。

 

DTA・EPAは前回の記事にも登場した、ドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸。

魚に多く含まれている健康に良い栄養素でしたね!

 

主な効果として、脳の活性化、皮膚炎を抑える、美肌効果、悪玉コレステロールの減少、中性脂肪の減少、がん予防、眼精疲労の抑制など。

 

そして多価不飽和脂肪酸は体内で作ることができないことから、「必須脂肪酸」と呼ばれています。

食事で定期的に取るしかないのです。

 

 

どんなものを食べれば摂れるの?

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ちょっと専門的な言葉が出てきちゃったので、「結局何を食べたら摂れるの?」と思っていることでしょう。

主に多く含まれる食品をお答えします。

 

オレイン酸・・・オリーブオイル、ナッツ類、アボカド

DHAEPA・・・魚、特に青魚

α−リノレン酸・・・エゴマ油、アマニ油、くるみ

リノール酸・・・ごま油、大豆油、コーン油

アラキドン酸・・・卵、レバー、魚

 

こう見ると、「意外と身近にあるものだったんだな」と感じるのではないでしょうか。

特に油だとよほどたくさん摂らずとも、炒め油に使うとか、ドレッシングを手作りにして使って見るとかちょっとしたところで使ってみるのも手かなと思います。

 

 

摂取するときに気をつけるべき3つのこと

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ひとつ、油なので摂りすぎに注意すること

成人男性で2.0〜2.4グラム、成人女性で1.6〜2.0グラムとされています。

子どもだともっと少ない。

なので、普段使っている油を置き換える、魚の食事を少し増やす、などで摂るのがオススメです。

「摂らなきゃ!」とサプリメントから摂るのはできるだけ避けるのがベスト。改善するなら食生活からにしましょう

 

 

ふたつ、多価不飽和脂肪酸は酸化しやすいということ

青魚がすぐに生臭くなるのは、この酸化が原因です。

加熱調理をしたら、できるだけすぐに食べきるようにしましょう。

 

 

そしてみっつ、不飽和脂肪酸が健康に良くて、飽和脂肪酸が悪者な訳ではないこと

飽和脂肪酸が含まれる肉の脂ですが、決してコレステロール値を上げるだけの悪者ではありません。

エネルギーの効率的な摂取源になったり、体を滑らかに動かすのに役立っています。

絶対的に摂らないのではなく、動物性タンパク質(つまり肉)を摂るついでに摂っておけば、特に気にする必要はないのです。

ただし、すでに医師から注意を受けている方は、揚げ物などからの摂りすぎには注意が必要です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

専門用語が出てくると難しくなりますよね。

もし「わかりにくかった」「ここってどうなの?」などありましたら、お気軽にコメントください!

全力でお答えします!

 

ではでは〜〜〜

青魚の栄養を徹底解説!旬の初がつおを食べよう!【食育】

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『目には青葉 山ほととぎす 初がつお』

 

こんにちは!空ちゃん先生です!

 

冒頭の俳句、聞いたことあるでしょうか。

江戸時代の俳人・山口素堂が、春から夏にかけて江戸の人が好んだものを俳句にしたと言われています。

それから江戸っ子たちの間で、初がつおを食べるのが粋とされていました。

 

そして今。季節は春です!

そろそろ初がつおがお店に登場して来る頃ではないでしょうか。

旬のものを食べると寿命が延びると言われていますが、それは旬のものが栄養価が高く、美味しいからです。

 

今回はかつおを含む青魚にフォーカスを当ててみたいと思います。

 

目次

 

「魚を食べると頭が良くなる」のはホント

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おさかな天国という曲はどこで覚えたのか、いつの間にか頭の中にあるものですよね。

その曲中に「魚を食べると頭が良くなる」というフレーズがありますが、これはホントなんです。

 

魚、特にかつおのような青魚と呼ばれる魚には

DHA(ドコサヘキサエン酸)

EPA(エイコサペンタエン酸)

といった魚特有の栄養素がたくさん含まれていて、脳の働きを活発にしたり、血液サラサラにすることで血中の酸素を行き渡らせやすくする効果があります。

 

実はこれらの栄養素は、『不飽和脂肪酸』と呼ばれている、脂肪の部類なんです。

「じゃあ太っちゃうんじゃないの?」

と思われる方もいると思いますが、実は体にいいことだらけなんです

 

 

不飽和脂肪酸がもたらす3つの良いこととは?

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不飽和脂肪酸の中でも魚に含まれる、DHAEPAには3つの効果があります。

まず1つ目は、先ほども言いましたが、脳の働きを活発化してくれることです。

子どもの学習にも役立ちますが、脳卒中認知症の予防効果もあります。

 

2つ目は、血液中のコレステロール中性脂肪を減少させて、肥満や動脈硬化、がんを予防してくれる効果があります。

 

そして3つ目は、皮膚炎をはじめとする炎症の抑制効果があるということが研究でわかってきました。

アトピー性皮膚炎にも効果があることがわかってきましたが、青魚アレルギーがある方は注意が必要ですね。

 

 

その他の青魚に含まれる栄養って?

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タウリン

某栄養ドリンクでおなじみタウリンは、かつおイワシなどの血合いに多く含まれます。

効果は、血中コレステロールを下げ、肥満を予防する・肝臓の働きを活発にする・視力の衰えを防ぐ、新生児の脳の発達や網膜の発達を助けるなど。

 

カルシウム

イワシに多く含まれるカルシウムは、骨の生成や骨粗鬆症の予防に役立ちます。ビタミンDと一緒に摂ることで吸収率が上がります。

また神経を安定させる効果もあります。

骨も一緒に食べられる甘露煮などでより多く摂ることができます。

 

ビタミンD

イワシ、サンマ、しらすなどに多く含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける他、筋肉の生成を助ける効果もあります。

縁の下の力持ちですね!

 

 

お子さんへのアプローチ:サバカレー、サバのクミン焼き

しかし、苦手意識があると子どもは食べないもの。

 

そこでおすすめなのが、「サバカレー

いつものカレーの肉の代わりにサバ缶を入れて、身をほぐすように煮ればOK!

サバ缶の汁も一緒に入れましょう。汁の方にも栄養と旨味があります。

カレーの味がサバの臭みを消してくれるので食べやすいです。

 

また、サバのクミン焼きもおすすめ。

サバとクミンの相性も良く、サバの塩焼きをやる前にクミンをパパッと振りかければ、簡単に臭みを消し、クミンの香りが食欲をそそります。

クミンはカレーの味の決め手なので、もしクミンがなければカレー粉をふりかけるだけでも美味しいです。

サバのカレー焼きは給食センター勤務時代によく給食で出してました(笑)

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

どうしても生臭いイメージを持たれている方は効果を知ったところで手が出づらいと思いますが、調理の仕方や合わせる食材である程度抑えることができます。

 

例えばしょうがを使用することで生臭さを軽減することができますし、甘露煮は匂いを消すとともに骨まで柔らかくし食べやすくすることができます。

 

お子さんが食べづらそうにしていたら、調理方法を変えてあげると良いと思います。

 

 

「もっと詳しく知りたい!」「ここはどうなの?」といったことがありましたら、お気軽にコメントください!

お返事お返しします!

 

次の記事で不飽和脂肪酸についてもう少し踏み込んでお話ししようと思います。

 

ではでは〜〜〜!

1日3食食べると子どもはよく育つ【食育】

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こんにちは!空ちゃん先生です!

 

だんだんと陽気の良い日が増えてきましたね!

暖かくなり、新生活が始まる時期でもあります。(新型コロナの影響で学校などは休校になっているとは思いますが)

 

新しいことを始めるとなかなか体がついて来ず、生活が乱れやすくなりますよね。

特に影響されやすいのは食生活です。

 

新しい時間サイクルになったり、陽気も相まって朝寝坊してしまい、朝食が食べられないケースがよく聞かれます。

 

大人なら少しくらい食事を抜いたところでどうとでもなりますが、成長が著しい子どもにとって、欠食は大ダメージ

 

今日はきちんと1日3食食べると良い理由と、朝昼晩の食事の役割についてお話しします!

 

目次

 

1日3食、なぜ食べるの?

一般的に1日3食食べるのが良しとされていますが、なぜそう言われているのでしょうか。

 

答えは「ガス欠になる前に食べることが大事だから」

 

子どもの体は大人と違って、常に成長のためのエネルギーを必要としています。

それにプラスして日々の生活をするためのエネルギーの消費するわけですから、1食でも抜いてしまうとすぐにエネルギー不足になってしまいます。

 

子どもの体の活動時間を15時間としてみると、単純に3分割すると1つが5時間になります。

食べてから5時間も経てば、体はエネルギーを使い果たします。

授業に、体育に、遊びに、成長に・・・

小さな体で想像以上にたくさんのエネルギーを使っているのです。

 

 

朝・昼・晩ご飯の役割とは?

朝昼晩の食事にはそれぞれ役割があります。紹介していきましょう。

 

朝食

その日1日のスタートダッシュを決める食事。

寝ている間に消費したブドウ糖(脳の燃料)を補給し、勉強に集中できるようにする。

噛んだり、手を動かしたり、匂いを感じたりすることで脳が目覚め、すっきりとした調子で午前中を過ごせる。

朝イチで食べ物が体に入ることで内臓が目覚め、体温が上がり、体が活動に適した状態になる。

 

昼食

午後を迎えるための食事。

午前中に使ったエネルギーを補充する。

給食を出す学校では、1日の3分の1の栄養価のなるよう設定されているところが多いため、食生活が崩れやすい子どもにとってはバランスの良い食事が取れるチャンス。

 

夕食

夜はエネルギーが必要ないと思われがちだが、1日フルに使った子どもの脳や体を修復するために重要な食事。

細胞の新陳代謝を助け、早く疲労回復する。

 

それぞれの役割がある3食の食事、成長期の子どもは1食でも抜かない方がいいのです。

 

 

ただ食べるのではなく、少しの工夫を

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とはいえ、3食バランスよく食べるのは大変だと思います。

そこで活用したいのが、食事バランスガイドです。

これは1日バランスよく食事ができるように、何をどれだけ食べれば良いかがひと目でわかるようになっているものです。

そして併用してほしいのがこの図です。

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バランスガイドから何をどのくらい食べたかを記録してバランスを見るものです。

例えば主食(きいろ)の欄で、朝ごはんにご飯を2杯食べたら2つ分になるので、2まで塗ります。

次に昼食でスパゲティとパンを1つ食べたら3つ分になるので、5まで塗る。

といった形で、3食の合計でバランスを見て行きます。

 

これがあるとなにがどの色にあたり、どれくらい食べたらいいかの目印になるので、わからない方でも簡単にバランスの良い食事になるというわけです。

 

 

いかがでしたでしょうか?

なかなかバランス良く食べる・食べさせるというのは難しいと思います。

ですが、子どもの頃の食習慣は大人になっても残るものなので、3食のうち1食でもバランスの整った食事を摂らせるようにしましょう。

 

「わかりにくかった」「もっと詳しく教えてほしい」などありましたら、お気軽にコメントしてください!

全力でお応えします!

 

ではではーーー!!

空ちゃん先生ってどんな人?

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盛れた写真を使い回す空ちゃん先生です

 

こんにちは、初めまして!空ちゃん先生です!

当ブログをご覧いただきましてありがとうございます!

 

この記事では、私の自己紹介やら生い立ちやらを話していければと思います。

気になったことなどがあれば、お気軽にコメントくださいね!

 

ではどうゾーーー!!

 

目次

 

プロフィール

1994年生まれの25歳。

埼玉生まれの埼玉育ち。埼玉愛。

 

料理好きだったことから関連した職に就きたいと思い、数ある食に関する職業の中から、手堅いと思われる栄養士を選択。

 

早く社会人として働きたいという思いから、最短で資格が取れる短大に入る。

在学中に

・栄養士

栄養教諭

・フードスペシャリスト

の3つの資格を取りました。

 

 

 

食育のブログを書こうと思ったわけ

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初就職先は、高齢者施設の調理室。最初は高齢者のための食事を作っていました。

高齢者施設とか、病院とかの食事を作るのって結構大変で、その人にあった食事を作らないと病気を悪化させてしまったり、喉に詰まらせてしまったりして、食事そのものが危険なものになりかねないのです。

 

「病院食ってまずそう」

 

ってイメージは仕方ないかもしれませんが、栄養士がその人その人にあった食事を作っているのです。

(まあ聞いたところによると、パンに味噌汁とか食べ合わせが悪いのとかはあるみたいで、それはさすがに私もどうかと思いますけど・・・^^;)

 

 

しかし、やはり栄養教諭の資格を活かしたい。子どものための食事を作っていきたいと考えていたところ、あるところから声がかかりました。

そして就職後半年で呼んでもらえた埼玉県内のとある田舎の800食を作る給食センターへ転職。

1年半そこで栄養教諭を全うしたのち、異動により別の市町の給食センターへ。

 

異動先の5000食を作る給食センターで全校の子どもたちの食育をするうち、子どもたちに食育をすると同時に保護者にも食育をすることの必要性に気づき始めました。

なぜか。

子どもの生活は保護者に依存しなければならず、保護者の食に対する意識の高低が子どもの健康に直に影響していたからです。

 

忙しいお父さん、お母さんにも読んでもらえるようにサクッと読める記事にしていくつもりです。

たまにお子さんと一緒にも読んでもらえたら・・・

とっても嬉しいです!!

 

 

ブログを通して伝えたいこと

 それは、食は全てに繋がっていくということ。

 

食べたものが自分の体を作り、動くのも考えるのも栄養がいる。

美味しいものを食べると心が豊かになる。

 

毎日3回ある食事の時間をほとんどの人がなんとなく過ごしてしまっているのではないでしょうか。

特に忙しいお父さんやお母さんにとっては食事の準備をするだけでも一苦労ということもあると思います。

それに加え、子どもの好き嫌いが発動すればイライラも頂点に・・・

 

でも、本来楽しい食事の時間です。そんなに考え込まないで欲しいんです。

私の記事を読んで、「今日はこれだけやってみよう」と思ってくれたら。

その積み重ねで食を大事に考えられるようになってくれたら。

 

そんな思いで食育ブログを書きます。

どうぞ、肩の力を抜いてゆるっと読んでください!

 

あと、「これためになった!」「ここは分かりづらかったから教えて」など、なんでもいいので気軽にコメントくださいね!

全部に返します!^ ^

 

ではでは〜〜〜!