青魚の栄養を徹底解説!旬の初がつおを食べよう!【食育】
『目には青葉 山ほととぎす 初がつお』
こんにちは!空ちゃん先生です!
冒頭の俳句、聞いたことあるでしょうか。
江戸時代の俳人・山口素堂が、春から夏にかけて江戸の人が好んだものを俳句にしたと言われています。
それから江戸っ子たちの間で、初がつおを食べるのが粋とされていました。
そして今。季節は春です!
そろそろ初がつおがお店に登場して来る頃ではないでしょうか。
旬のものを食べると寿命が延びると言われていますが、それは旬のものが栄養価が高く、美味しいからです。
今回はかつおを含む青魚にフォーカスを当ててみたいと思います。
目次
「魚を食べると頭が良くなる」のはホント
おさかな天国という曲はどこで覚えたのか、いつの間にか頭の中にあるものですよね。
その曲中に「魚を食べると頭が良くなる」というフレーズがありますが、これはホントなんです。
魚、特にかつおのような青魚と呼ばれる魚には
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
・EPA(エイコサペンタエン酸)
といった魚特有の栄養素がたくさん含まれていて、脳の働きを活発にしたり、血液サラサラにすることで血中の酸素を行き渡らせやすくする効果があります。
実はこれらの栄養素は、『不飽和脂肪酸』と呼ばれている、脂肪の部類なんです。
「じゃあ太っちゃうんじゃないの?」
と思われる方もいると思いますが、実は体にいいことだらけなんです。
不飽和脂肪酸がもたらす3つの良いこととは?
不飽和脂肪酸の中でも魚に含まれる、DHA・EPAには3つの効果があります。
まず1つ目は、先ほども言いましたが、脳の働きを活発化してくれることです。
子どもの学習にも役立ちますが、脳卒中や認知症の予防効果もあります。
2つ目は、血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させて、肥満や動脈硬化、がんを予防してくれる効果があります。
そして3つ目は、皮膚炎をはじめとする炎症の抑制効果があるということが研究でわかってきました。
アトピー性皮膚炎にも効果があることがわかってきましたが、青魚アレルギーがある方は注意が必要ですね。
その他の青魚に含まれる栄養って?
・タウリン
某栄養ドリンクでおなじみタウリンは、かつおやイワシなどの血合いに多く含まれます。
効果は、血中コレステロールを下げ、肥満を予防する・肝臓の働きを活発にする・視力の衰えを防ぐ、新生児の脳の発達や網膜の発達を助けるなど。
・カルシウム
イワシに多く含まれるカルシウムは、骨の生成や骨粗鬆症の予防に役立ちます。ビタミンDと一緒に摂ることで吸収率が上がります。
また神経を安定させる効果もあります。
骨も一緒に食べられる甘露煮などでより多く摂ることができます。
イワシ、サンマ、しらすなどに多く含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける他、筋肉の生成を助ける効果もあります。
縁の下の力持ちですね!
お子さんへのアプローチ:サバカレー、サバのクミン焼き
しかし、苦手意識があると子どもは食べないもの。
そこでおすすめなのが、「サバカレー」
いつものカレーの肉の代わりにサバ缶を入れて、身をほぐすように煮ればOK!
サバ缶の汁も一緒に入れましょう。汁の方にも栄養と旨味があります。
カレーの味がサバの臭みを消してくれるので食べやすいです。
また、サバのクミン焼きもおすすめ。
サバとクミンの相性も良く、サバの塩焼きをやる前にクミンをパパッと振りかければ、簡単に臭みを消し、クミンの香りが食欲をそそります。
クミンはカレーの味の決め手なので、もしクミンがなければカレー粉をふりかけるだけでも美味しいです。
サバのカレー焼きは給食センター勤務時代によく給食で出してました(笑)
いかがでしたでしょうか?
どうしても生臭いイメージを持たれている方は効果を知ったところで手が出づらいと思いますが、調理の仕方や合わせる食材である程度抑えることができます。
例えばしょうがを使用することで生臭さを軽減することができますし、甘露煮は匂いを消すとともに骨まで柔らかくし食べやすくすることができます。
お子さんが食べづらそうにしていたら、調理方法を変えてあげると良いと思います。
「もっと詳しく知りたい!」「ここはどうなの?」といったことがありましたら、お気軽にコメントください!
お返事お返しします!
次の記事で不飽和脂肪酸についてもう少し踏み込んでお話ししようと思います。
ではでは〜〜〜!