空ちゃん先生の食育講座

栄養教諭を3年経験した空ちゃん先生が、親のための、子ども食育学を発信します!

コーヒーに栄養ってあるの?意外な効果がありました!【食育】

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こんにちは!空ちゃん先生です!

 

栄養教諭をやっていた時に生徒からこんな質問がきて、すっと答えられず動揺してしまったことがありました。

 

「コーヒーに栄養ってあるの?」

 

確かに給食でもコーヒー牛乳が出るため、コーヒーといえば甘くて美味しいものというイメージがついているようでした。

 

しかし実際のコーヒーの抽出液は黒くて苦いもの

 

真逆のイメージのもので、飲まなくても生命の維持に問題がない、いわゆる「嗜好品」の説明をどのようにしたら良いかパッと思いつかずに、その時は「先生の宿題にさせてね」と言ったのでした。

 

実は私は無類のコーヒー好きで、コーヒー屋さんでアルバイトをしていたこともあるくらいなのですが、「美味しく飲む」ということを大前提に考えていて、どんな栄養があるのかなど考えたこともありませんでした。

 

その頃は「カフェインはコーヒーの代名詞」くらいにしか考えていませんでした。

しかし調べてみたらコーヒーには色々な成分が含まれていて、意外な効果に目から鱗だったのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!

 

目次

 

 

コーヒー豆の豆知識

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まず、コーヒーの主成分は水分です。その割合は98%くらい。コーヒー自体がお湯をコーヒーの粉に通して抽出するのでほとんどがお湯になります。

 

ちなみにカフェラテにするとほとんどの成分が牛乳になります。

が、おこではお湯で抽出した「ブラックコーヒー」の話をしていきます。

 

コーヒーの基本的な「栄養素」というのはとても少なく、焙煎によってほぼ消えてしまいます。

(焙煎・・・生の緑色のコーヒー豆を煎ることで火を通し、黒いコーヒー豆にすること)

 

コーヒー豆は実はマメではなく、コーヒーの果実のタネです。基本的に植物のタネには成長するための栄養をたくさん含んでいるので、生の状態の栄養はむしろ豊富だと言えます。

ですが、コーヒー豆を焙煎する過程で、長く熱を通し続けるのでほとんどが減少してしまうのです。

 

そのためブラックコーヒーのカロリーはとても少なく、1杯4キロカロリーしかありません。

他の栄養価も少ないため、コーヒーのその他の栄養成分は「栄養」というより、「薬効成分」と言った方が近い気がします。

 

 

コーヒーの成分!良いとこ悪いとこ

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というわけで薬効の紹介です⬇️

 

カフェイン

コーヒーの成分といえばカフェイン、というくらいあまりにも有名なカフェイン。

◯脳の活性化

◯強心作用

◯胃酸の分泌の促進

◯利尿作用

 

メリット

集中力を向上させたり、不安感を除去してくれる。

眠気を冷まして、思考力が上がる。

運動能力を高めてくれる。

胃酸の分泌により消化を助けてくれる。

 

デメリット

飲みすぎるとカフェインの摂りすぎになり、常に興奮状態で体が休まらなくなる。

胃酸の過多により胃痛になる。

利尿作用により脱水症状になりやすくなる。また、脱水により体のミネラルまで流れ出てしまい、栄養不足に陥ることがある。

 

 

ポリフェノール

コーヒーのポリフェノールは「クロロゲン酸」が代表的です。

「カフェオイルキナ酸」とも呼ばれ、コーヒーから発見されたポリフェノールです。

 

メリット

肝臓ガン、消化器官のガン予防

食後の血糖上昇を抑えてくれ、糖尿病の発生リスクを下げる。

抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果がある。

 

 

ニコチン酸

ナイアシンとも呼ばれる、水溶性であるビタミンB群のひとつです。

 

メリット

様々な酵素の働きを助ける。

血中コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する。

 

 

タンニン

渋味の元の成分。

収れん作用(タンパク質を変形させ、縮める作用のこと)があり、渋いと感じるのはこの収れん作用によるものです。

 

メリット

肌を引き締め、シミやくすみを予防してくれ、美肌効果がある。

抗酸化作用があり、アンチエイジングの効果がある。

 

デメリット

歯の黄ばみ成分はタンニンが原因だと言われている。

腸の収れん作用により便秘になりやすくなる。

鉄分の吸収を妨げ、貧血を起こしやすくなる。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

蛇足ですが、デカフェと言われるカフェインを抜いたコーヒーが流行ってますが、抜いたカフェインは栄養ドリンクやエナジードリンクに利用しているそうですよ。

 

カフェインとタンニンは一長一短ですが、特に子どもにとって栄養や薬効は大人よりも影響を大きく受けます。

良いことも悪いことも影響を大きく受けるので、大人の尺度で測らないで、子どもの体に寄り添って考えていかなければいけません。

 

次の記事で「カフェインは子どもがとっても良いものなのか」を解説していきたいと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

また「わかりづらいかった」「ここをもっと詳しく」などありましたら、お気軽にコメントくださいね!

全力でお答えします!

 

ではでは〜〜〜