空ちゃん先生の食育講座

栄養教諭を3年経験した空ちゃん先生が、親のための、子ども食育学を発信します!

カフェインは味方?敵?栄養ドリンク子どもが摂っていいもの?【食育】

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こんにちは!空ちゃん先生です!

 

前回の記事でこんなの書いてました⬇️

zorachan.hatenablog.jp

 

前回の記事ではコーヒーに含まれる成分をご紹介しましたが、今回はその中でもカフェインに特化して、「子どものカフェイン摂取は本当にいいのか?」というところをピックアップしたいと思います!

 

カフェインというと、コーヒーやお茶の他に思い浮かぶのが「栄養ドリンク・エナジードリンク」の類だと思います。

 

ちなみに・・・

  • 栄養ドリンク・・・医薬部外品で健康に良いことが証明され、成分の表記が義務付けられている
  • エナジードリンク・・・分類上清涼飲料水でジュースなどと同じ分類。成分の表記は義務付けられていない

という違いがあります。

 

はっきりいうとエナジードリンクは危険です。

何が危険なのかは後述の「実際に摂って良いカフェイン量は?飲み物に含まれるカフェイン量」を読んでみてください。

 

目次

 

 

 子どものカフェイン摂取には注意が必要?

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結論から言うと、子どものうちはカフェインは摂らない方が吉です。

 

前回もお話しましたが、カフェインの効果にはメリットとデメリットがあります。

メリットは、

○集中力の向上

○不安感の除去

○眠気を覚ます

○思考力の向上

○運動能力の向上

○胃酸の分泌により消化を助ける

 

デメリットは、

○夜に摂取してしまうと眠れなくなる

○摂りすぎると体が常に興奮状態になり休まらない

○胃酸の出過ぎで胃が痛くなる

○利尿作用により、体の水分が出すぎて脱水症状になる。またミネラルも一緒に出てしまうため、ミネラル不足になる。

 

 

カフェインのメリットだけ見ると、「勉強するのに都合がいいな」とか「健康に良さそう」と思ってしまいますが、実はカフェインの本当の怖さはその中毒性にあります。

 

例えば摂取する場面を再現するとこういう風になるでしょう。

 

・毎朝学校に行く前に親と一緒にコーヒーを飲む。

・塾に行く前にエナジードリンクを飲む。

 

「眠気を冷ます・集中力を高める」という効能から、日常的に飲む場面は決まってきそうです。

飲むことが常態化すると、今度は「飲まないとなんかやる気が出ない」や「飲まなかったからパフォーマンスが落ちた」などと考えるようになります。

これは立派なカフェイン依存です。

 

特に子どもの脳は発達途中で、依存に陥りやすいことがわかっています。

タバコやアルコールも、毒性もそうですが、依存性も相まって摂取していい年齢は決まっています。

それだけ子どもの脳は依存されやすいのです。

 

 

実際に摂って良いカフェイン量は?飲み物に含まれるカフェイン量 

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カフェインの最大可能摂取量は体重によって決まり、体重1kgにつき3mgまでは摂取可能というもの。

つまり、例えば40kgの人が摂っていいカフェイン量は120mgとなるわけです。

 

では実際に飲み物に含まれるカフェイン量と比べてみましょう。

これらは全て100ml(またはg)中の含有量です。

・コーヒー・・・60mg

・紅茶・・・30mg

・ウーロン茶・・・20mg

・チョコレート・・・15mg

・コーラ・・・10mg

エナジードリンク・・・32〜300mg

 

コーヒーは約3杯飲んでしまうと可能摂取量に届いてしまいます。

コーラは500mlを1本飲むと可能摂取量の約半分に届きます。

そしてエナジードリンクは種類にもよりますが、物によっては1本で可能摂取量を超えてしまうものも。

 

先ほども言ったように、エナジードリンクは清涼飲料水ジュースのように飲みやすく、パッケージもかっこいいものが多いです。

そう言った理由からエナジードリンクを手に取ってしまう子どもも少なくありません。

また、親の認識が薄く、塾の前にと買い与えることも。

 

このようなものの危険性はまず親がきちんと認識し、子どもに伝えてあげるのがベストなのではないかと思うのです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回はちょっと怖い内容でしたが、それだけ注意してもらいたいことをお話ししました。

 

小学生も高学年になると、お小遣いをもらい、自分でおやつを買いに行けるようになります。

そうするとどうしても「友達が持っているものを自分も飲みたい」と安易にエナジードリンクに手を出してしまう子どもも少なくありません。

 

カフェインのことの他にも、大量の糖分が含まれていますので、飲み続けることで肥満にもつながります

 

どうしても飲むときは頻度や約束事を親子間で作るのも良いかもしれません。

 

でも子どものうちでしたら、しっかり食事をとり、しっかり睡眠をとり、適度な運動をしていれば余計なものは必要ないとわかるでしょう。

 

つまり、カフェインは「嗜好品であり、余計なものなのだ」ということを前提に、考えていかなくてはなりませんね。(もちろん大人もね)

 

 

また、「わかりづらかった」「ここもっと詳しく」などありましたら、お気軽にコメントください!

全力でお答えします!

 

ではでは〜〜〜